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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科 ロサンゼルス・ドジャースのユニフォーム物語

 

イラスト=イワヰマサタカ


 大谷翔平山本由伸の入団で、注目度を上げたロサンゼルス・ドジャース。彼らの入団発表会見後、そのユニフォームについても、ネット上ではいろいろな考察が語られている。入団会見で二人が着用姿を披露したユニフォームは、2023年シーズンに使用されたものとは若干形が違っていた。例えば具体的には胸の「Dodgers」ロゴだ。昨年まではアルファベットの「o」と「d」の間に、前立ての合わせ目が位置していたが、彼らが着用したユニフォームでは、この部分が「d」にかかって文字が半分切れていた。

 アメリカのユニフォーム・ウォッチャー、ポール・ルーカス氏によると、サプライヤーのナイキが上着の裁断を変えたため、ズレが生じて胸マークの位置も動いてしまったそうだ。

 ドジャースが現用ユニフォームの原形を採用したのは戦前の1938年。ヒゲ付き「Dodgers」ロゴのユニフォームが登場する。ニューヨークのブルックリンが本拠地の時代で、当初、合わせ目は「d」と「g」の間だった。定番となる「o」と「d」の間に合わせ目が来るのは少し後。戦後の46年からだ。

 で、そこから約4分の3世紀。合わせ目はこの位置で維持されてきた。

 そんな伝統の形を今シーズンで本当に崩してしまうのか。二人が着ていたのは仮のデザインではなく、正式のモノなのか? このあと上着の合わせ目には注目していきたい。

 ほかにも・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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