川上監督の怒り
2022年がスタートしたね。歳を重ねるごとに、時間の経過を速く感じるものだけど、昨年はなんだかいろいろあってね。ある意味遅く感じた1年だったな。このコラムの締め切り日を除いてはね(笑)。
前回のコラムで追悼した
倉田誠さん。やっぱりね、年齢が近くて、苦楽をともにした仲間が亡くなると、正直ショックですよ。訃報に触れたとき、最初に目に浮かんだのは、球団運営部長として奔走する姿ではなく、ユニフォーム姿であり、マウンドに立つ姿。そして、
巨人軍9連覇目となる1973年の日本シリーズでの戦い。なんたって、5試合を倉田さん、
高橋一三さん、俺の3人で投げ勝ってしまったのだから。
相手は
野村克也さんが選手兼任監督の南海ホークス。この年から、パ・リーグは2シーズン制を導入。南海はプレーオフで阪急ブレーブスを破り勢いに乗っていた。かたや、巨人軍。66勝60敗4分という、低勝率でペナントレースの最終戦に勝って日本シリーズ進出となる。
この年の俺はひどかった。72年のシーズンは26勝し、賞という賞を総なめするほどの活躍ができたのに、1年で何が変わってしまったのか。
73年がスタートしたばかりの1月・・・
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