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堀内恒夫の悪太郎の遺言状

堀内恒夫コラム 第41回「ヤクルトに大きく差を付けられた巨人は川上哲治元監督の教えで原点に帰れ!」

 

巨人と原監督は今こそ川上元監督[右]の教えを思い出し、あらためて勝利を追求していく必要がある。左は筆者


乱打されて川上さんから仲人の約束を反故にされた


 ヤクルトに大差を付けられた巨人にとっては、巻き返しを図る正念場の後半戦がスタートした。

 オールスターゲーム前には両チームとも、高津臣吾監督と原辰徳監督に加えて主力選手が、相次ぐ新型コロナウイルス感染によって戦線離脱する、前代未聞のアクシデントに見舞われた。

 今年も猛威を振るい続ける新型コロナウイルスに関しては、どこのチームもある程度のダメージは受けている。だが、そのことを差し引いても、夏場に入ってからの巨人は首位ヤクルトに10ゲーム以上離されて、坂道を転がり落ちるように首位争いから離脱した。特に7月17日の広島戦(東京ドーム)では4点を先行しながら、先発の高橋優貴が打ち込まれて5対10と逆転負け。実に4年ぶりの5位へ転落した。後半戦がスタートした現在でも、Aクラス浮上の可能性と、その半面、最下位転落の危機に直面していることは間違いない。

 こんな危機的状況だからこそ、監督として巨人を9年連続リーグ優勝と日本シリーズ制覇に導いた川上哲治さんが生きていたら、果たしてどう思うだろうかと、俺は想像せずにはいられないんだけどね。

 川上さんと最初に出会ったのは・・・

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堀内恒夫の悪太郎の遺言状

堀内恒夫の悪太郎の遺言状

「悪太郎」こと巨人V9のエース、堀内恒夫氏の連載コラム。野球人生の集大成。

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