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堀内恒夫の悪太郎の遺言状

堀内恒夫コラム 第46回「名捕手あるところに覇権あり! 巨人・大城と小林の問題点と課題」

 

リードに難のある大城。小林も含め、まだまだ「名捕手」と呼べる域には達していない


大城は2ストライクを取るまでは最高だが……


 名捕手あるところに覇権あり──と、言うじゃないか。

 今季も、ペナントレースで、上位をいくチームには、好捕手がホームベースを死守しているケースが多いからね。

 セ・リーグは、首位ヤクルトの正捕手・中村悠平に続いて、DeNA嶺井博希のほかに阪神梅野隆太郎の名前が挙がるだろう。

 パ・リーグへ目を移せば、2017年に正捕手となってから、4年連続日本一に貢献したソフトバンク甲斐拓也。今季はソフトバンクと首位争いを演じる西武森友哉も、タイプこそ違えど、甲斐と並ぶリーグ1、2を争う好捕手だね。今季は4月に右人差し指骨折で出遅れたが、思い切りの良いリードで、球界ナンバーワンのリリーフ陣の力を見事に引き出している。もちろん、3年前に首位打者を獲得した森の打撃も大きな魅力だ。

 今季の巨人が低迷した理由は、キャッチャーに大きな問題点と課題があったことは言うまでもない。

 例えば8月24日の中日戦(東京ドーム)で、巨人のプロ3年目のサウスポー・井上温大が、初先発しただろ。でも、5回途中で降板、初黒星を喫した。初回に2連打を浴びて、中日の三番・阿部寿樹の3球目を女房役の大城卓三がパスボール。阿部の先制打につながった。さらに一死一、三塁で一塁けん制から挟殺プレーに持ち込んだが、内野陣のミスが出て、三塁走者の生還を許した。味方のエラー絡みで、いきなり2点を先制されたわけだよ。

 井上は8安打3失点(自責点1)で、デビューを飾れずに負け投手となった。でも、初回にエラーが出たところで、どうにか抑えさせるのがキャッチャーの力量というものじゃないのかね。それなのに歯止めが利かずに、ズルズルといってしまったわけだよ。

 井上は好素材だけど、この敗戦から立ち直るまでには相当、時間を要するのではないかな。

 いまの巨人には、本当に良い素材の若いピッチャーが多い。だからこそ・・・

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堀内恒夫コラム 悪太郎の遺言状

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「悪太郎」こと巨人V9のエース、堀内恒夫氏の野球人生の集大成。

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