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堀内恒夫の悪太郎の遺言状

堀内恒夫コラム 第47回「『中6日100球』を捨て去らねば、プロの先発投手は退化の一途をたどる」

 

ダルビッシュはアメリカに渡り中4日で投げることで日米通算200勝に近づいている。このままでは200勝投手はますます絶滅危惧種になってしまう[写真=Getty Images]


少な過ぎる先発投手の登板数 昔は40試合投げることが常識


 今季もペナントレースが大詰めを迎えている。

 そこで注目して見てみたいのは、セ・パ両リーグの先発ピッチャーが残している数字だよ。

 9月7日時点でセ・リーグの最多勝は12勝(3敗)の阪神青柳晃洋で、防御率はリーグトップの1.86。もちろん規定投球回数を上回り完投は4試合、そのうち完封は2試合あるから、“虎投”のエースにふさわしい好成績を残していると言える。

 パ・リーグへ目を移せば、最多勝は12勝(5敗)のオリックス山本由伸で、防御率はやはりリーグトップの1.82。完投は3試合、完封は1試合で、規定投球回数を上回るリーグ最多の163回を投げている。2年連続リーグ優勝を目指すバファローズのエースにふさわしい投球内容を披露しているんだけどね。

 ただ2人の登板試合数を見てみると・・・

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堀内恒夫の悪太郎の一刀両断!

堀内恒夫の悪太郎の一刀両断!

「悪太郎」こと巨人V9のエース、堀内恒夫氏の連載コラム。野球人生の集大成。

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