ロペスをはじめ支配下で4人の助っ人投手が加入した巨人。彼らの働きが今季の戦いを左右することになるかもしれない
グリフィンとビーディは先発投手として期待できる
いよいよ野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドが始まる。だが、俺は侍ジャパンの3大会、14年ぶり3度目の世界一奪還よりも、今季3年ぶりのリーグ優勝と日本シリーズ制覇を目指す巨人の投手陣にあえて注目してみたい。果たして、巨人はV奪回の夢を叶えることができるか。それを可能にするには、新戦力が大きなカギを握ることは言うまでもない。
これまでも、俺は重ねがさね「トレードで中継ぎ投手を補強しろ!」と訴えてきた。しかし、残念なことにいまのところ、その補強戦略が水面下で進んでいる様子も伝わってこない。
それなら、今季獲得した新外国人投手に期待するしかないだろうね。キャンプ地から送られてくる映像を見る限りでは、まず俺は左腕の
フォスター・グリフィンの投球が目に留まった。グリフィンはメジャーに合計で2年間在籍して、わずか1勝(0敗)の成績しか残していない。
だが、このピッチャーは意外に期待できるかもしれないよ。なぜならば、ボールが出てくるところが見えにくくて、球持ちが良いからね。要するに打者がタイミングを合わせづらいということ。加えて速いボールを高めへ投げて、遅い変化球を低めへ集めるピッチングのコツを知り尽くしている。しかも、ブルペンでも走者を想定したクイックで投げていたからね。だから身長190cmの巨漢投手・グリフィンは面白い存在になるかもしれない。
欲を言えばあと3キロくらい真っすぐのスピードが速くなれば言うことなしだね。とはいえ、手からボールが離れるときのキレ味を見ても、これから状態さえ上がれば球速が増すことにも期待できるのではないか。
グリフィンは・・・
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