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野村克也 追悼号

野村忠克(孫) 家族が語る・野村克也「孫として、祖父の顔に泥を塗ることはできません」

 

楽天の一軍作戦コーチ、野村克則氏の息子。となればつまり、野村克也氏の孫となる。祖父、父と同じく野球の道に進み、この春、日大に入学。もちろん、野球部にも入る。

この春から日大に進む。ポジションは捕手ではなく、外野手だ


“ノムラの考え”もしっかり浸透


 まさに、バタバタだった。

 千葉県習志野市内にある日大野球部合宿所に入寮したのは、2月9日。翌日は大学説明会。11日は休日で早朝にメールを確認すると、祖父の訃報が届いていた。「あまりに急で、信じられませんでした」。すぐに東京都内の自宅へ戻ったが、顔を見るまで実感がわかなかった。

 星槎国際湘南高(神奈川)での3年間は寮生活だった。引退となる3年夏の県大会敗退後も寮にとどまり、週末のみ帰宅。体を休めることなく、大学へ向けた準備を着々と進めていた。今年1月25日に退寮。実家の同敷地内に祖父・野村克也も住んでおり、束の間であったが、同じ時間を共有することができた。

「入寮する前日、報告に行ったんです。『頑張れよ』と。背中を押された感じがしました。イスに座って、しっかりとした目線で、元気だったんです。まさか、最後の会話になるとは想像できませんでした……」

 かつて中学硬式野球チームに携わっていた祖母・沙知代さんと・・・

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