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野村克也 追悼号

野球、そして人生に役立つ ノムラの名言

 

その著書は野球に携わる者のみならず、人生の教えを乞おうと多くの人が手に取った。野村克也が発した数々の名言。すべてが胸に突き刺さるが、後世に伝えたい言葉をいくつかピックアップする。


「組織はリーダーの力量以上には伸びない」

 組織論の大原則。球団はオーナーや社長の器以上に大きくならず、チームも監督の力量以上に強くはならない。

「王や長嶋がひまわりなら、俺は月見草」

 セ・リーグ、V9巨人で世間の耳目を集める王貞治、長嶋茂雄に対し、パ・リーグ、南海の野村は同様の記録を作っても、まったく話題にならなかった。その様を故郷・京丹後で見た月見草の花と、大輪のひまわりに例えた。

「野球に学び、野球に楽しむ」

 ファンからの手紙に書かれていた「本に学び、本に楽しむ」が、元の言葉。ご本人に了解を取り、アレンジした。「野球」には「しごと」と仮名を振る。

「『失敗』と書いて『成長(せいちょう)』と読む」

 人は失敗して初めて反省し、どうすればうまくいくのかを考える。失敗から学ぶことはたくさんあり、失敗を通して人は成長する。

「中心なき組織は機能しない」

 強いチームには、必ず技量、人徳ともに優れたリーダーがいる。逆から見た言葉が、「エースと四番はチームの鑑(かがみ)たれ」。

「野村克也-野球=ゼロ」

 「野球のおかげで、幸せな人生を送らせてもらった」と言う野村。生涯野球を愛し、生涯“本物の野球”を追求した。「自分から野球を取ったら何も残らない」と、この言葉をよく口にした。

「生涯一捕手」

 南海監督を解任され、現役続行か引退か悩む野村に恩師・草柳大蔵が言った・・・

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