週刊ベースボール2013年9月23日号からスタートした「野村克也の本格野球論『本物の野球はどこへ行った!』」。毎週、野球に関して「ノムさん節」をぼやいてもらった人気連載だった。2月28日現在で293回に及んだ連載から、担当者が傑作6編を選出し、紹介する。 <SELECTION 01>「これぞプロフェッショナル」という野球を見せてくれ!!
週刊ベースボール 2013年9月30日号 連載第3回 <SELECTION 02>情報も専門知識も出尽くした中、情報量と選手操縦法で信頼を得なければならない監督業は、難しい
週刊ベースボール 2016年1月25日号 連載第9回 <SELECTION 03>四番バッターとして意識していた各球団のエース 中でも西鉄・稲尾の存在は格別だった
週刊ベースボール 2016年9月19日号 連載第128回 <SELECTION 04>バッター・大谷vs.キャッチャー・野村、ピッチャー・大谷vs.バッター・野村の行方は?
週刊ベースボール 2016年11月21日号 連載第137回 <SELECTION 05>あまり好きではない「克也」という名前 どうせなら「克衛門」のほうがよかった!?
週刊ベースボール 2017年6月12日号 連載第165回 <SELECTION 06>ホークスつながりで、共通点も多い甲斐と私 お母さんを楽にしてやるためにもさらなる飛躍を
週刊ベースボール 2018年4月23日号 連載第208回 7年超にわたって響き渡った“野村節”
連載の1回目のテーマは「エース」。当時楽天の田中将大について書いた。連載を元に「ノムラの本物論 それでもプロか!」「野球と人生がわかる二十一通 野村克也からの手紙」も書籍として出版された
最後にお会いしたのは、亡くなるつい1週間前のことだった。いつものラウンジのいつもの席で、いつもと同じようにアイスカフェラテを飲みながら、打ち合わせをした。野村克也監督はいつもジャケットに、素敵なカジュアルシャツをお召しになってこられるのだが、今年に入ってからは寒さのせいか、セーター姿だった。それ以外、何一つお変わりなかったというのに。
『週刊ベースボール』で監督の連載が始まったのは、2013年9月23日号。途中、短期の休載を挟みながらも7年超、健筆を振るわれた。300回まで、あとわずかだった。
その中から6本、これぞというものを選ぶのは酷だった。あらためて読み返すと・・・