野村克也氏が社会人シダックス監督時代のマネジャー。深い信頼を得て、07年から楽天監督時代の野村氏のマネジャーともなった。希代の名将に心酔し、大きな信頼を得た人物である。 シダックス監督時代の野村氏
2002年2月、春季キャンプ前日。志太勤会長(当時)からの号令で、宿泊先の大広間に選手、スタッフが集まりました。「今日から君たちの特別コーチとしてこの方をお呼びした。どうぞ、お入りください」。直後に現れたのが、野村克也監督。テレビの中の人が、目の前にいる。
約2週間、ミーティングで『ノムラの考え』を注入。キャンプ後も助言をいただきましたが、期待に応えられず、前年に続き都市対抗、日本選手権の出場を逃してしまいます。直後、志太会長が激怒しているとの噂が野球部内に広まりました。
「もしかしたら、廃部かも……」
11月、チーム存続の崖っぷちで、野村監督がGM兼監督に就任。同時に、私も監督付マネジャーとなりました。監督だけでなく、沙知代さんともお付き合いしなければならない。吐きそうなくらいの重圧でしたが、腹をくくりました。
就任1年目の03年の都市対抗で準優勝。東京ドームの控え室で・・・