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“平成の怪物”の軌跡。DAISUKE HISTORY 6

2018-2019 中日 4241日ぶりの日本球界での勝利 名古屋で果たした復活「2年間という短い期間でしたが、球団には感謝の思いしかありません」

 

ソフトバンクでの3年間で一軍登板は1試合のみに終わり、3年契約終了。限界説がささやかれていた松坂大輔に手を差し伸べたのが、松坂の1年目に西武二軍投手コーチを務めていた中日・森繁和監督だった。テストを受け入団。名古屋の地で懸命に腕を振った。

18年4月30日のDeNA戦[ナゴヤドーム]で先発し、6回3安打1失点で12年ぶりのNPB勝利をマークした


巻き起こった松坂フィーバー


 2017年11月に松坂大輔のソフトバンク退団が決まると、水面下で中日の調査が始まった。当時の森繁和監督、友利結国際渉外担当は松坂が西武に入団したルーキーイヤーからの付き合い。アメリカ自主トレ中の投球映像などを確認し、入団テストする方針が打ち出された。その直後、この事実を知っていたのは球団内でもわずか数人。最終決定するまで情報の保秘は徹底された。公表されると瞬く間に野球ファンのみならず世間の注目の的となった。

 翌年1月23日のナゴヤ球場。報道陣シャットアウト、非公開で午後1時30分にスタートした入団テストは40分で終了した。首脳陣らが見守る中、ブルペンで捕手を立たせ変化球を交えて22球。森監督は「このままずっと見たい。今は無理をしなくていい」と納得させるのに十分だった。すなわち合格。議論の余地なく、スピード決着した。

「まずは第一関門。ホッとしています。久しぶりの緊張感でした。投げられるというのは伝わったかなと思います」

 こうして・・・

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