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“平成の怪物”の軌跡。DAISUKE HISTORY 7

2020-2021 埼玉西武 14年ぶりに果たしたライオンズ復帰 “家”で苦渋の決断「家に帰ってきた感覚と言いますか、ライオンズに決まったときはうれしかったです」

 

ついに“平成の怪物”が西武に戻ってきた。2007年、ポスティング移籍によりメジャー・リーグへと旅立ってから14年、松坂大輔がふたたびライオンズブルーに彩られたユニフォームのソデに腕を通すことに。プロ野球人生で最も輝いた所沢の地で優勝に貢献すると誓ったが……。

入団会見で西武のユニフォームを着て笑顔を見せた[左は渡辺久信GM]


「やっぱり自分は野球が好きなんだ」


「アメリカから帰って来て、ホークス、ドラゴンズとほかのチームも経験しましたけど、ライオンズに戻ってこられるというのは、なんて言うんですかね……。家に帰ってきた感覚と言いますか、ライオンズに決まったときはうれしかった」

 14年ぶりとなった西武復帰――。2019年12月11日、都内ホテルで行われた西武入団会見で松坂大輔は06年以来、西武のユニフォームを着る喜びを静かに語ったが、感慨にふけっているだけではなかった。15年、ソフトバンクで日本球界へ舞い戻るも、ケガもあり3年間で1試合の一軍登板に終わった。18年、中日へ移籍し、6勝を挙げてカムバック賞を獲得。だが、19年は2試合の登板で白星を挙げることができなかっただけに誰よりもシビアに現状を見つめていた。

「(野球人生の)終わりが見えているんですけど、かといって2、3年先を見られるわけではないので、これからは1年、1年の過ごし方が今まで以上に濃いものになっていくのかな、と。先を考えてもできないですし、日々投げられるようになるにはどうしたらいいか考えていますし、今の状態でどうしたら勝てるか、そういうことを考えて過ごしていく中で、プレーする期間が伸びていけばいいですね」

 会見の途中で・・・

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