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よみがえる1970年代のプロ野球 激震STORY

1970年代七番勝負 血わき肉躍る渾身の名勝負!【パ・リーグ編】

 

70年代のパ・リーグは人気低迷で各球団の経営が悪化。身売りが相次ぎ、73年からの前後期制、75年からのDH制の導入と変革も相次いだ。ただ、パ独特の力強き真っ向勝負は変わらない。ここでは7つの名勝負をピックアップしてみよう。
週刊ベースボール 別冊冬桜号 よみがえる1970年代のプロ野球 EXTRA(2) パ・リーグ編
2022年12月27日発売より


73年、初の前後期制では前期制覇の南海が後期制覇の阪急に勝利し、リーグ優勝を飾った[写真は胴上げされる南海・野村克也兼任監督]


【一番勝負】初のプレーオフで南海死んだふり優勝


1973.10.24 阪急 1-2 南海(西宮)

 パに初の前後期制が導入された73年、前期を制した南海だが、後期は優勝の阪急になんと12敗1分け。それでも圧倒的不利と言われた初のプレーオフでは、開幕前から野村克也兼任監督が「阪急は短期決戦に弱い」「初戦に勝てば一気に崩れるはずや」などと、盛んに“口撃”。「絶対勝ちたかった」という早めの継投で第1戦を勝利すると、そのまま2勝2敗で最終の第5戦にもつれ込んだ(3勝したほうが優勝)。試合は0対0で9回に進み、まず表に南海が2点。しかし、その裏、緊張もあってか、二死から抑えの切り札・佐藤道郎が代打の当銀秀崇にソロ本塁打。ここで急きょ江本孟紀を投入し南海が逃げ切った。“死んだふり優勝”とも言われ、野村兼任監督はのちに「会心の勝利」と振り返った。

【二番勝負】福本盗塁世界記録&阪急優勝


1972.9.26 阪急 6-3 南海(西宮)

 72年、圧倒的な戦力で前年に続く、リーグ連覇を狙う阪急。途中から完全に独走態勢となり・・・

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