週刊ベースボールONLINE

近本光司の認知を超える

近本光司コラム 第5回 2つのテーマを持って臨んだ2022年 打撃メモも欠かせない自分の武器【阪神特集拡大版】

 

年間200安打を目標に掲げてきた。しかし、届かなかったがやるべき取り組みは1年間、試みた。今回は特別版で、それを紹介していく。さらに打席での取り組みやメモの内容についても語ってもらった。
写真=BBM

疲れない状態ではなく、元気がいい状態で試合に臨むために、今季は寝る前に「ゆるトレ」を取り入れた


<第1のテーマ>疲れているという思考を排除


 今回は阪神特集の特別版と言うことでテーマを2つにして話したいと思います。1つ目は2022年に取り組んだことでいきます。

 今年は「体のケア」に取り組みました。これをしたら体の調子がいいな、ということを実感し、それをやっていきました。その中で気持ちの部分で「疲れている」「疲れていない」ということではなく、「調子がいい」「元気がある」「体が軽い」というようなプラスの面を考えるようにしています。

 皆さんはどこか「疲れている」「体がだるい」という、いわゆるマイナスの部分を気にしていないですか。これは気持ちの部分や、感覚的な部分ではありますが、自分の中でプラス1、2の良いイメージを持つこと。「今日は昨日よりちょっと明るい」「体が昨日より軽い」というときもありますよね。そういう状態を常に維持するようなイメージを持つように心掛けて、ルーティンにしていました。

 僕の場合はそのイメージを持ちながら、寝る前に「ゆるトレ」を実践しています。「運動科学総合研究所」の高岡英夫さんという方が提唱されているモノらしいのですが、それをやることで、体を良い方向の状態に持っていくようにしています。このトレーニングをやることで、良い感じプラス1だった調子が2、3となっていくという感じになっています。

 実際にバッティングの調子には波があり、(結果にもよりますが)打席での感覚がいいな、というときと調子が良くないな、というときがありますよね。でも今年に関しては、1日1本ヒットを打っていた時期もあり、メンタルの調子は維持されていました。バッティング本来の調子はそこまで良くない中で、1日1本ヒットを打つことで、メンタルの調子は良好という捉え方をしていました。

 昨年は固め打ちが多く、バッティングの調子はいいけど、打てないときも少し長くあり、メンタルの調子も良くないことがあったんです。それが今年は「ゆるトレ」を取り入れたことで・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

近本光司の認知を超える

近本光司の認知を超える

阪神・近本光司の連載コラム

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング