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近本光司の認知を超える

近本光司コラム 第8回 『認知』をつくる時間と作業 「開幕後の真剣勝負の結果をスキャンし、アップデートしていく作業が必要」

 

3月31日に2023年シーズンが開幕する。阪神岡田彰布監督の下、18年ぶりの優勝を狙う。重要な一番打者を務める近本光司は毎年、4月はあまり打撃の調子が上がらない。今回は、そこにスポットを当てる。開幕から1カ月間で「3割、200安打」のためへの重要な作業があった。

オープン戦の打席では、まず自分の打撃フォームがしっかりできているかの確認作業が優先に。相手投手が本番モードにならないと自分の課題は見えてきません[写真=桜井ひとし]


オープン戦の立ち位置は?


 このコラムを読んでもらった2日後には2023年シーズンがスタートします(※本誌発売3月29日)。今シーズン一番打者を任されるのは決まっていますので、ここで岡田監督が目指す野球を理解してプレーしていきます。

 2月1日からキャンプインし約2カ月経過して、シーズンが始まりました。それだけの時間が経ってもまだ「今年はどういう打撃をしていこう」ということは決まっていません。では、キャンプやオープン戦では何をしていたか、というと、自分の打撃フォームを固め、自分のミートポイントで打っていける状況を体に染み込ませることを繰り返していました。ただこの段階で2023年版の「認知」をつくることはできていません。

 特に、オープン戦の立ち位置は、僕の中ではすごく難しい。もちろん、これからレギュラーを奪いにいく若い選手などは、このオープン戦で結果を残さなければいけません。今年で言えば、ドラフト1位の森下(森下翔太)は結果を残しています。僕もプロ1年目のときはめちゃくちゃ結果を残そうと必死でした(笑)。

 オープン戦でも成績が出るので、首脳陣はその結果を基に開幕一軍入りを判断する部分もあると思います。僕自身の3月26日現在の成績は.203とかなり低いです。でも・・・

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