好調な滑り出しで5月には首位独走だった阪神。その原動力は間違いなく一番・近本光司の存在があったから。しかし、交流戦でチームも近本も低迷。その中で、思考を巡らせていきながら、新しい打撃の考え方を見つけ出した。それが後半戦の重要な場面で必ず生きてくると信じ……。 写真=BBM リーグ戦再開後、言葉の正確性を求めながら打席に立っていますが、まずは初戦の23日の4打席目に安打が出ました。ここからいろいろな経験をメモしながら、打撃の中で認知を超える打撃をしていきます[写真=川口邦仁]
ある言葉にとらわれ過ぎた
このコラムのタイトル「認知を超える」。体の動きを頭の中で認識した上で、その認識を超える動きが、高いパフォーマンスを生み出す、ということを意味します。このことを常に頭の中に入れて、今回のコラムを読んでみてください。
交流戦は結果が出ませんでした。スタート当初の打撃自体は、悪くありませんでしたが、仙台での
楽天戦辺りから少しずつ、何かおかしいなと。いい当たりが野手の正面に飛んで、ヒットにならないことが多く、調子が悪いからなのか、前でボールをとらえてないからなのか、という疑問との戦いでもあり、それがメンタルをどうするのか、というテーマにもなっていました。
交流戦で21打席ヒットなしですか? 僕自身3連戦で全体を見ているので、1試合でヒットが出なくても残り2試合で打てば、という考え方を持っています。そういうようなメンタルの考えがあったからこそ、野手の正面にいい打球が飛びアウトになっても、そこまで精神的にきつくならなかったですし、やり過ごすことができました。もし、それが分かっていなかったら、打撃フォーム自体もぐちゃぐちゃにいじっていた可能性は高いです。
以前・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン