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近本光司の認知を超える

近本光司コラム 第13回 まずは個人成績を伸ばす!「個人成績を伸ばしつつ、チームプレーの回数を増やすことで、チームの勝ちにつながっていく」

 

いよいよキャンプイン。阪神は連覇を目指すシーズンとなる。虎の中心選手である斬り込み隊長には、気負いがない。まずは自分のことをやり抜く。新しい打撃フォームにも取り組みながら、シーズンを迎える。それが連覇につながると信じて。
写真=BBM

沖永良部島での自主トレで、いい感じで体を仕上げてキャンプインしました[写真=BBM]


自分の可能性はまだある


 コラムを読んでもらっているときは、すでにキャンプインしているときでしょうか(笑)。発売が1月31日ですよね。明日キャンプインだ、と思いながら読んでもらっている方も多いかなと思います。

 個人的には鹿児島・沖永良部島での自主トレの序盤で、すでに2024年用の体は仕上がっていました。それをどうキープしてキャンプインするのか、もしくはキャンプで一度落としてから、開幕まで上げるのか……そのあたりは考えながら調整をしていきます。

 昨年は18年ぶりのリーグ優勝に38年ぶりの日本一まで達成しました。チームとしての仕事は、優勝したことで果たせたと思っているんです。だからこそ、今年は個人成績をしっかり伸ばしにいこうかな、それでもいいのかな、と考えています。

 周囲からは「連覇」とよく言われます。でも、まず「優勝」を目指すことのほうが大事かなと。日本一直後にこのコラムでも書きましたが、もう一度優勝を目指し、それが達成できたときに「連覇」になるんですよね。個人的には「チームのために」というプレーをするのではなくて、個人成績を伸ばすことでチームを引っ張っていきたい、という気持ちが非常に強いです。その意味では、自分がシーズン中にやることが少し変わるだろうし「自分の可能性」にかけて、やりたいと思うことをやっていきます。もし、個人成績を追いかけた結果、成績が悪くなっても仕方ないかな、と(苦笑)。

 自分の可能性はいくつかあるな、とは感じています。現状ここでお話できるのは、成績の部分ですね。もう少し「長打」を増やしたいな、と。そこはただ単に本塁打を打ちにいく、長打を狙いにいく、というような、一般的にイメージする、飛距離を伸ばす、ということではないんです。

 打撃パフォーマンスの再現性を高めていけば、飛距離は伸びていくのかな、と考えてオフにさまざまな取り組みをしています。

 例えば・・・

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