セ・リーグは阪神が18年ぶりのリーグ優勝、パ・リーグはオリックスがリーグ3連覇を果たした2023シーズン。セ・パともに王者がクライマックスシリーズも勝ち上がり、日本シリーズへ進出。史上2度目の“関西シリーズ”となった頂上決戦では4勝3敗で阪神がオリックスを退け、38年ぶり2度目の日本一に輝いた。色褪せない激闘の記憶──。セ・パ12球団の2023年の軌跡を振り返っていこう。 【シーズン成績】143試合71勝69敗3分勝率.507 オフに大型補強を敢行。3年ぶりのV奪還に向けての準備は完璧だったと言っていい。しかし、フタを開けて見なければ分からないのが勝負の世界だ。2023年シーズンもチームは悔しさを味わった。
開幕5連勝から始まった3・4月は、途中5連敗もあって好スタートとは言えなかった。それでも、5・6月と着実に勝ちを積み上げ、勝負の夏に。上位チームと激しい順位争いを繰り広げる中で、風向きが変わったのが、7月7日の
楽天戦(楽天モバイル)だった。この日の敗戦からチームは長く勝利から遠のき、オールスター休みを挟んで連敗は「12」まで伸びた。
南海時代に15連敗(1分けを挟む)を喫した1969年以来、54年ぶりとなる異常事態。期間中は投打がまったくと言っていいほどかみ合わず。特に打線がつながりを欠き、2得点以内の試合が実に10試合。流れを変えることができなかった。
7月25日のオリックス戦(京セラドーム)でようやく連敗を止めるも、その後も調子は上がらず。シーズン終了まで3連勝以上が一度もなし。これでは首位を猛追するどころか、Aクラスを死守するのでいっぱいいっぱい。何とかクライマックスシリーズ出場権はつかんだものの・・・
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