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2023プロ野球総決算号

【12球団ペナントレース総括】ヤクルト・ベストな布陣を組めず連敗地獄 投手陣が精彩欠き3連覇ならず

 

セ・リーグは阪神が18年ぶりのリーグ優勝、パ・リーグはオリックスがリーグ3連覇を果たした2023シーズン。セ・パともに王者がクライマックスシリーズも勝ち上がり、日本シリーズへ進出。史上2度目の“関西シリーズ”となった頂上決戦では4勝3敗で阪神がオリックスを退け、38年ぶり2度目の日本一に輝いた。色褪せない激闘の記憶──。セ・パ12球団の2023年の軌跡を振り返っていこう。


【シーズン成績】143試合57勝83敗3分勝率.407

 開幕5連勝と最高の滑り出しを見せるも、終わってみれば12球団最多の83敗。4月下旬に7連敗を喫して借金生活に突入すると、一度も返済ができぬまま5位でシーズンを終えた。首位・阪神には29ゲーム差を離される完敗で、球団初のリーグ3連覇は夢に消えた。

 長年の課題である投手陣がまたも機能せず。開幕5戦4完封も輝きは一瞬で、リーグ最多の567失点。同最少の阪神とは143点差だった。先発ローテーションを守り抜いたのは小川泰弘サイスニードの2人で、規定投球回到達は小川のみ。エース格として期待の高橋奎二は4勝に終わり、新助っ人のピーターズは9月に帰国。開幕先発ローテ入りの新人・吉村貢司郎もシーズン途中に約3カ月の離脱となった。奥川恭伸山下輝のドライチコンビにいたってはケガで一軍登板なし。駒不足の先発陣はリーグ最下位の先発防御率3.95と安定しなかった。

 連覇の陰の立役者だった救援陣もリーグ最多の30敗と振るわず・・・

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