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2023プロ野球総決算号 侍ジャパン世界一奪還!

WBC戦士の2023【パ・リーグ編】

 

世界一奪還を果たして日本中を熱狂させたWBC戦士たちの多くは、シーズンに入ってもNPBを熱く燃え上がらせた。13人の選手たちをピックアップして、2023年の輝きを振り返っていこう。
写真=BBM
【セ・リーグ編】はこちら

山本由伸 真価を示し続けた“最強右腕”



 進化を止めない右腕は周囲を驚かす。WBCが迫る2月、左足をすり足に踏み込んでボールを投じる。「体重移動の部分に関しては一緒のこと。自分としてはまったく問題ないというか、特に大きな変化は感じない」と、新たな投球フォームを披露した。

 WBC開幕が迫る中でのフォーム改良を不安視する声もあったが、投じるボールで一蹴する。東京ドームでの1次ラウンドのオーストラリア戦に先発し、4回1安打無失点。メキシコとの準決勝では3点ビハインドの二番手で登板し、2点を失ったものの3回1/3で4三振、大会2位となる2試合計12三振を奪って新フォームに問題なしを印象づけた。

 快投はシーズンでも続く。16勝6敗、防御率1.21、169奪三振で、3年連続の投手4冠&沢村賞に。9月9日のロッテ戦(ZOZOマリン)では2年連続のノーヒットノーランと、抜群の安定感に加えて1試合で与えたインパクトも大きかった。

 阪神との日本シリーズでは第1戦で6回途中7失点も、第6戦では1失点完投でリベンジ。成長を続ける“最強右腕”が真価を示し、オフにメジャー挑戦を表明した。次なる進化は、海の向こうで披露する。

PROFILE
やまもと・よしのぶ●1998年8月17日生まれ。右投右打。178cm80kg。岡山県出身。都城高-オリックス17[4]=7年。

近藤健介 野球の楽しさを再確認して


 移籍1年目を飾った快進撃は、WBCから始まったと言っても過言ではない。一番打者のラーズ・ヌートバーと三番・大谷翔平の間で見事なつなぎ役となった近藤健介は、本塁打も記録するなど勝負強さを発揮。持ち前の選球眼で高い出塁率も誇り・・・

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