セ・リーグは阪神が18年ぶりのリーグ優勝、パ・リーグはオリックスがリーグ3連覇を果たした2023シーズン。セ・パともに王者がクライマックスシリーズも勝ち上がり、日本シリーズへ進出。史上2度目の“関西シリーズ”となった頂上決戦では4勝3敗で阪神がオリックスを退け、38年ぶり2度目の日本一に輝いた。色褪せない激闘の記憶──。セ・パ12球団の2023年の軌跡を振り返っていこう。 【シーズン成績】143試合70勝68敗5分勝率.507 吉井理人新監督を迎えた2023年シーズンは、WBCに投手コーチとして参加した吉井監督不在で3月の開幕直前の調整の時期にチームが過ごす珍しい事態となったが、残された首脳陣とのコミュニケーションが密でチーム方針が一貫していたので何も問題はなかった。
小島和哉が自身初の開幕投手を務め、開幕カードの
ソフトバンクとの3連戦で3連敗を喫するスタートとなったが、1日置いてZOZOマリンスタジアムでの本拠地開幕からの5連戦に全勝してあっさりと「借金返済」。4月22日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で首位に浮上し、5月2日に一旦陥落したが、5月17日のオリックス戦(ZOZOマリン)で再浮上すると、6月3日まで首位をキープした。好調の要因は
佐々木朗希、小島、
巨人から移籍のC.C.
メルセデス、故障から本格復帰した
種市篤暉、同じく
西野勇士の先発投手陣が安定していたことだ。
しかし、7月24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で佐々木朗が左脇腹を痛めて戦線離脱。9月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で復帰するまでの間のチームは15勝23敗1分けと、パ・リーグ2位はキープしていたものの、前半の安定感を失う。復帰した佐々木朗は、発熱による体調不良のため9月17日の
西武戦(ベルーナ)を最後に再び離脱。すると、チームは・・・
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