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2023プロ野球総決算号

【12球団ペナントレース総括】巨人・投打ともに積年の課題を解消できずV奪回どころか2年連続Bクラスに

 

セ・リーグは阪神が18年ぶりのリーグ優勝、パ・リーグはオリックスがリーグ3連覇を果たした2023シーズン。セ・パともに王者がクライマックスシリーズも勝ち上がり、日本シリーズへ進出。史上2度目の“関西シリーズ”となった頂上決戦では4勝3敗で阪神がオリックスを退け、38年ぶり2度目の日本一に輝いた。色褪せない激闘の記憶──。セ・パ12球団の2023年の軌跡を振り返っていこう。


【シーズン成績】143試合71勝70敗1分勝率.504

 V奪回を掲げて挑みながら、まさかの2年連続Bクラスという結果に終わる厳しいシーズンとなった。

 2年連続12勝を挙げて新エースとなった戸郷翔征、初の2ケタ勝利を挙げた山崎伊織が先発陣の軸となり、F.グリフィン、Y.メンデスの新助っ人に加え、横川凱赤星優志といった若手が台頭。大黒柱たる菅野智之はコンディション不良に悩まされ続けたものの、先発陣は最低限の役割を果たしたと言っていい。

 ただ、長年の懸案であるリリーフ陣の整備はままならなかった。中川皓太の復帰により守護神・大勢へつなぐ「勝ちパターン」が確立されかけた5月中旬から6月にかけてはチーム成績も上昇したが、6月下旬に大勢が故障離脱すると暗転。新外国人のヨアン・ロペスや中継ぎへ配置転換となったT.ビーディは機能せず・・・

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