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2024プロ野球総決算号

【12球団ペナントレース総括】阪神・投手陣は好調も、打線が不振に 連覇を狙う実力を発揮できず

 

セ・リーグ、パ・リーグともに巨人ソフトバンクが4年ぶりのリーグ優勝を果たした2024シーズン。しかし、ポストシーズンで波乱が起きた。パはソフトバンクが日本シリーズまでコマを進めたが、セは3位・DeNAがクライマックスシリーズを勝ち抜き頂上決戦へ。日本一を争う場でもDeNAは勢いを加速させ下克上Vを完遂。ファンを熱狂させた激闘の記憶――。セ・パ12球団の2024年の軌跡を振り返っていこう。


【シーズン成績】143試合74勝63敗6分勝率.540

 2023年、38年ぶりの日本一に輝いた岡田彰布監督の下、球団初の連覇へ自信を持って挑んだ。しかし、打線全体が不振に陥り、強力投手陣を援護できなかった。開幕戦(東京ドーム)から巨人に2戦連続完封負け。3戦目の8回表、森下翔太がチーム初得点となる決勝の1号3ランを放ち初勝利。セ・リーグ最長の開幕からの無得点を25イニングで止めた。だがそれでも4、5月と調子は上がらず、5月24日の巨人戦(甲子園)では戸郷翔征にノーヒットノーランを許してしまった。

 三番・森下、四番・大山悠輔、五番・佐藤輝明のクリーンアップが、前半戦に不振となり、それぞれ二軍に降格する。一方、昨年一番に固定だった近本光司が四番で12試合起用されるなど打順が流動的だった。来日2年目のノイジーミエセスも不振で早々と一軍から姿を消した。レギュラー陣が軒並み数字を落とし、チーム打率はリーグ5位の.242。得点も昨年の555点から485点、本塁打も同84本から67本と減少。そんな中で、高卒3年目の前川右京が116試合に出場し六番に入ることが多く、勝負強さも発揮し4本塁打と台頭した。

 投手陣はリーグ2位のチーム防御率2.50と安定していた。先発では13勝3敗の才木浩人が大黒柱の活躍。自身初の規定投球回に到達した。左腕・大竹耕太郎は・・・

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