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キーマンインタビュー2023

楽天・辰己涼介インタビュー 『守備の人』返上宣言「力があっても結果を残せへんかったら意味がないので」

 

2023年の覇権をつかむためのキーマンに語ってもらう連載がスタート。第1回は2年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得した楽天の中堅手だ。ディフェンス力で貢献していることは説明するまでもないが、その一方で課題となっているのは打撃。それでもプロ5年目は、確かな手応えを得て挑むことになりそうだ。
取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎

楽天・辰己涼介


初めての肉体改造


 昨季120試合に出場し、センターのポジションをほぼ手中に収めた。特に守備では2年連続2度目のゴールデン・グラブ賞を獲得し、首脳陣からの信頼は厚い。だが楽天の外野陣には巧打者がそろい、打撃で安定した成績を残せなければスタメン落ちも十分にあり得る。今季もし烈なポジション争いは続きそうだが、オフからのトレーニングもあり、その表情は自信に満ちている。

――2月12日の日本ハムとの練習試合(金武)では一番・中堅でスタメン出場し、2安打1盗塁と持ち味を発揮しました。キャンプインしてから2週間ほどですが、ここまでの手応えはいかがでしょうか。

辰己 順調です。ただ、体はきついですね。オフに体重を増やしたので結構下半身にきていますね。

――それはキャンプのトレーニングがハードだからでしょうか?

辰己 いや、自分の体重がハードって言えばいいんですかね(苦笑)。オフの間に81キロまで体重を増やしたのですが、これは僕にとって初めての体重なので。練習メニューは普通ですが、自分の体重にまだ体が慣れていない感じですかね。その影響が出ているかなと思います。

――1年目のオフから肉体改造には取り組んでいたとのことですが、特に今年はその成果が大きく現れましたね。

辰己 肉体改造をしたいという気持ちはずっとありましたが、ここまで意識を高く持って取り組んだのは昨オフが初めてかなと思います。実際にしっかり体重も増えましたし、気持ちと結果が伴ったという意味では初めての肉体改造と言えるかもしれませんね。

――肉体を変えたいと思ったきっかけはあったのでしょうか。

辰己 僕は出力が高いタイプの選手ですので・・・

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