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レジェンドを訪ねる 昭和世代の言い残し

【レジェンドを訪ねる】柴田勲(巨人) インタビュー<2> 吉永小百合ファンレター事件「僕はサユリストだったので、 お会いできてうれしかった」

 

昭和世代のレジェンドの皆さんに、とにかく昔話を聞かせてもらおうという自由なシリーズ連載。トップバッター・柴田勲さん編の2回目です。2回目の最後にようやく、投手から打者への転向に成功しました。
文=落合修一

柴田勲


吉永小百合さんと対面した思い出


──前号からの続きでは法政二高で甲子園夏春連覇のあとプロ入りする話になるのですが、その前にお聞きしたいことがあります。Wikipediaによると、甲子園優勝のあと、女優の吉永小百合さんからファンレターをもらったそうじゃないですか。

柴田 逆。僕が出したの(笑)。あのころの吉永小百合さんはまだ国民的女優ではなかったけど、赤木圭一郎さんや石原裕次郎さんの日活映画を見に行くと脇役で出ていて、かわいくてすっかりファンになっちゃいました。僕が高2の夏の甲子園で優勝して、秋の関東大会が終わってから、僕はファンレターを書きました。

──なんと書いたのですか。

柴田 「僕は法政二高の柴田勲です。おかげさまで、夏の甲子園大会で優勝しました。あなたも頑張っていますが、僕は関東大会でも優勝して、春の甲子園に出られることになりました。よろしかったらテレビで見てください。僕もあなたの映画を見ます」みたいなことです。

──よく覚えていますね(笑)。返事は来たのですか。

柴田 来ましたよ。その時点で彼女は「超売れっ子」じゃなかったからでしょうね。「夏の甲子園優勝おめでとうございます。春の甲子園もテレビで応援します」と、直筆の手紙をくれたんですよ。

──すごい!

柴田 あの手紙、どこかに行っちゃったんだよなあ(笑)。今でも持っていれば、良い思い出になったのに。

──それはもったいない。

柴田 で、3年春の甲子園も優勝して・・・

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