週刊ベースボールONLINE

宮城大弥の一生百錬 僕が僕であるために

宮城大弥コラム 第8回 5年目の準備とリフレッシュ「犬と猫に癒される時間で心をしっかり休めつつ、キャッチボールを丁寧にして2024年へ進んでいきます」

 

「〇日に体を万全に」という次の登板日が決まっていないオフは、心に余裕を持ちながら、自分の体を見つめ直しています


『丁寧』にする意味


 あっという間の1年。2023年も残りわずかとなりました。僕もオフシーズンを過ごし、休みつつも、鍛錬を重ねています。

 鍛錬と表現すれば、どこか厳しいトレーニングを積んでいるように聞こえるかもしれませんが、今の時期は出力うんぬんではなく、フォームをしっかり固め直すこと。何球投げても出力が落ちないようにする。そういう練習がメインです。23年は悔しい思いをしたので、その思いを何度もしたくない。だから、投げミスだけはしないように、キャッチボールから丁寧にやっています。

 フォームを固め直すというのは、『改良』という意味ではなく、感覚を再チェックしているんです。長いシーズンを投げ抜いたあとは微妙なズレもある。シーズン中だって、体がいつも同じコンディションではないし調子も違う。球場によってマウンドの感覚も変わってきます。そう感じれば、心も微妙に変化が生まれてくる。そうしたことでフォームの感覚に微妙な違いが生まれ、ズレが生じていくんです。シーズン中にズレを感じる幅を最小限にとどめるためにも、見直しは必要。『鍛錬』よりも『メンテナンス』の意味合いが強いかもしれません。

 投球フォームの見直しの基本はバランスです。僕の中での理想的な形はソフトバンク和田毅さんで、一つひとつの動作と連動がとてもキレイ。この『動作』と『連動』の考えを僕は持っていて、『動作』は、投球フォームを次のように『[1]』〜『[5]』で分けて考えているんです。

[1]始動から足を上げる
[2]上げた足を下ろす
[3]テークバックからトップ
[4]トップからリリース
[5]リリースからフォロースルー

 この5項目を・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

宮城大弥の一生百錬 僕が僕であるために

宮城大弥の一生百錬 僕が僕であるために

座右の銘は「一生百錬」。オリックスの若き先発左腕が振り返る野球人生とこれから――。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング