野球は「流れ」のスポーツとはよく言ったものだ。それは1試合に目を向けても、ひいては1シーズンに視野を広げても同じことが言える。5月9日の
オリックス戦(静岡)、3点を追う最終回の攻撃でこの日4度目の打席を迎えた西川は、
横山楓が投じた2球目の変化球を振り抜いた。少し擦ったような打感であったが、打球はぐんぐんと伸びて右翼芝生席へスタンドイン。昨季から打線の中軸を任される男の今季第1号は、自身いわく中学以来となる逆方向への本塁打だった。
ロッテ時代から持ち味の長打力を活かそうと引っ張った打球が多かったが、かねてから逆方向への強い打球は狙っていたという。
本来の形ではないが、いい形でアーチを描いたことで、間違いなく手応えをつかんだ西川。雨天中止を挟んだ次の試合では今季初の3安打猛打賞、うち2本がここまで苦手としていた外角の球を巧く右方向へ流し打ってのヒットとなった。春季キャンプの時点から・・・
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