ネタとしては若干遅くなりましたが……、今季もプロ野球が開幕しました。

　ユニフォーム時代を振り返れば、「開幕」は何度経験しても独特な空気があるものです。新しいシーズンの始まりは、なんだか正月が2度訪れるよう。チーム全員がそろってユニフォームを着る、キャンプインの日がまず1つ目のスタートです。そして開幕で、もう1つのスタートを迎えます。

　わが家もご多聞に漏れず、「赤飯と鯛を食べて開幕を迎える」ことが例年の習慣でした。開幕が近くなると、行きつけのご飯屋さんの大将が鯛のお造りをこしらえて送ってくださるので、まずそれをいただく。そしてウチの奥方の両親が鯛の尾頭付きを一尾焼き、赤飯と一緒に届けてくれるのを前日、いただく。赤飯はいつも一晩では食べ切れず、東京で開幕を迎える年は、当日の朝も赤飯をおいしくいただいて出動していました。毎年、いろんな方に支えられての「開幕」でした・・・