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山本祐大コラム

山本祐大コラム 第10回 高校時代に学んだこと「石原彪がドラフトで指名されたことで、景色、考え方が大きく変わりました」

 

京都翔英高時代、現在、楽天の石原[右端]がドラフトで指名されたことで、山本[右から3人目]もプロ野球選手を目指すことになったという


夢と目標の設定


 このコラムが掲載される頃には8月に入り、夏の甲子園が開幕したばかりのタイミング。プロ野球選手の99%が目指してきた場所だと思いますし、私自身も、地元・大阪から、春のセンバツに出場経験のあった京都翔英高に進学し、例に漏れず甲子園を目指して努力していました。高校球児にとって、甲子園は一つのゴールとも言える存在。あの大きな目標があったからこそ、理不尽にも思えるようなきつい練習にも耐えることができたと思います。

 ただ、自分の場合は少し感覚が違っていました。練習に打ち込む理由は、純粋に野球がうまくなりたいという思い。当時はまだプロ野球選手になりたいとは思っていませんでした。ただただ、うまくなりたい。その一心で練習していた時期でした。そして、うまくなれば甲子園に行けるという考え方。もちろん、甲子園には行きたかったですが、当時はあまりにもスケールが大きすぎて、現実味がなく、手の届かない存在のように感じていたのも事実です。でも、勝ち進むにつれて、少しずつその距離が縮まっていくのを実感できる。地方予選も準決勝くらいになると、「もしかしたら、行けるかも」と現実味が帯びてくるんです。

 そして高校3年の夏、甲子園に出場することができました。憧れた夢の舞台は、本当にあっという間に終わってしまいました。対戦相手は鹿児島県代表の樟南高で、今は西武に所属する浜屋将太投手がエースでした。まったく打てず、現実の厳しさを思い知らされました。京都では「そこそこ強い」と言われていましたが・・・

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山本祐大の捕手論 花よりも花を咲かせる土となれ

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DeNA・山本祐大がそのときの自分の調子や考えていること、野球に関することからそれ以外のことまでをつづる隔週コラム

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