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山本祐大コラム

山本祐大コラム 第12回 緊張との付き合い方「緊張は真剣に取り組めている証拠。適当にやっている人には訪れない感情です」

 

ルーキーや経験の浅い選手とバッテリーを組む際には、相手を見てどうやって緊張を解くか考えるという


プレッシャーと歩む


 プロ野球選手として8年目を迎え、これまでに350試合以上に出場してきました。数字だけを見れば「さすがにもうプレッシャーはなくなったのでは」と思われる方もいるかもしれません。けれど、正直に言えば、いまだに緊張やプレッシャーを感じながらグラウンドに立っています。

 自分の場合、プレッシャーは他人から押し付けられるものではなく、自分の中から勝手に湧き上がってくるものです。周囲の声に過剰に反応してしまうというより、「こう思われているんじゃないか」と自分で想像してしまい、それがプレッシャーになってしまうタイプです。それが大きくなり過ぎるときは調子を崩してしまう場合もあります。打席に立つときには「ここで打たなくては」、守備のときは「ここは守らなくては」と直接的な重圧を感じることもあります。ただ、それ以上に「周囲が自分に何を期待しているのか」を考えてしまい、それを自分で膨らませて受け止めてしまいます。そんな自分に「もっと気楽にやれればいいのに」と思う瞬間もあります。

 ここ数年は意識的に「プレッシャーを排除する」ことに取り組んできました。打席では自分のスイング、自分が打つべきボールを選ぶことだけに集中する。守備では「ピッチャーの持ち味をどう引き出すか」に頭を使う。試合の大きな意味や状況、「この一戦を落としたら大変だ」といった重圧は・・・

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山本祐大の捕手論 花よりも花を咲かせる土となれ

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DeNA・山本祐大がそのときの自分の調子や考えていること、野球に関することからそれ以外のことまでをつづる隔週コラム

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