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能見篤史コラム

能見篤史コラム 第13回「メンタルのコントロール」

 

オリックス時代の山本由伸[現ドジャース]のチームメートへの振る舞いはなかなか真似できるものではない[写真=高原由佳]


 チャンスの場面で結果を出す選手に対して、「勝負強い」とか「メンタルが強い」という言い方をしますが、“勝負強さ”というものは存在するのでしょうか。

 それは、考え方や準備の仕方次第だと僕は考えています。その選手が、勝負できる材料を持っているかどうか。スランプに陥っている打者が、チャンスの場面で「俺に回ってこい」なんて思わないですよね。その時点で自分に勝負できるものがないからです。投手も同じで、状態が悪いときには、ピンチの場面で「抑えてやろう」とは思えない。「打たれたらどうしよう」と考えてしまうものです。勝負できる材料を多く持っている選手ほどネガティブになりにくく、しっかりとした準備をしていれば、ポジティブな考え方になる。「これだけ準備してきたのだからやれる」と自信を持って臨める。やはり練習や準備は自分の支えになります。何もしていないのに結果を出すなんてことは、どの世界でもあり得ません。

 たとえ不安があったとしても・・・

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能見篤史のノウミ発見伝

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能見篤史が、多角的な視点で私見を綴る隔週連載コラム。自らの経験談に加え、グラウンド外から見えた新発見も!

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