巨人は“独自路線”を地で行く球団だ。「重複指名」「抽選勝利」という言葉は実に刺激的で魅力があるように感じるが、ドラフトで目指すものとは、欲しい選手を単独で指名すること。巨人で長くスカウトを務めた中村和久氏が、“戦場”で起きた3つの出来事を振り返る。 CASE1 長野久義の場合 長野のケースに関しては、スカウト…