四番のすべて特集 巻末エッセイ「かつて大杉勝男さんの雄姿を体感できたことをあらためて幸せに思いつつ、僕は今日も神宮に向かう」

  • 神宮球場  1980年、初夏――。  ちょうどクラブハウスから出てきた大杉勝男さんとすれ違ったのは、僕がまだ10歳のころのことだ。突然目の前に現れた大男に驚いたものの、群がる子どもたちに笑顔を見せながら、大杉さんは堂々と闊歩していた。 (カッコいいなぁ……)  そんな思いで球場に向かっていく背番号8の大きな背中を

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