文=大内隆雄 中公新書の新刊、『プロテスタンティズム』(深井智朗著)を読んでいたら、14世紀のイングランドの平均寿命は24歳とあった。これには驚いた。若死になんてものじゃない。当時の人間の目の前には、常に「死」がぶら下がっていたワケで、宗教についての考え方も、現代人とはまるで違ったものだったハズだ。 と…