7月14日の夜、スポーツ紙の記者から自宅に電話が入った。 「カズミ(高橋一三)さんが亡くなりました……」 長年付き合いがあるその記者はトーンを落とした声で言った。 「エッ?」 聞いた瞬間、言葉が出てこなかった。確かに心臓が悪いというのは知っていた。最近は車イスを使っていたことも。しかし、こんなにあっけ…