弱いチームだからこその奇策。その効用は? 勝負事は、正攻法と奇策の組み合わせである。正攻法ばかりでは勝てないから、タイミングを計って奇策を組み込み、相手を心理的に揺さぶる。前回の話の続きから始めよう。“奇策”というほどではないが、南海時代はこんなこともやった。三塁にランナーを置いた場面、そのサードラ…