ドラフトで5球団が競合した剛腕は、フィジカルの不安もあり、何もできぬままソフトバンクでの6年間が過ぎ去った。突如、訪れた転機が歳の右腕をよみがえらせる。北の大地で任される最終回のマウンド。ようやくつかんだ「幸せ」が、そこにある。 文=杉浦多夢 写真=高原由佳、毛受亮介、川口洋邦 日本ハム・田中正義 もがき…