プロ野球選手なら必ず持つべきものがある。それは、「自分とは何か」という問いである。その問いをとことん問い詰めた者は、プロ野球の歴史に何物かを残す。それは「美学」と表現してもいいだろう。自分をとことん追求する姿は、常に美しいからだ。そういう男たちの肖像を描いてみたい。 文=大内隆雄、写真=BBM 77年9月3日…