歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- 札幌円山の悲劇 巨人・吉村禎章 不屈の物語という連載である以上、この男に触れないわけにはいかない。30年あまりが過ぎた現在でも振り返られることは少なく…