歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- プレーオフ元年 73年、南海を優勝に導いた野村兼任監督 20世紀の野村克也といえば、南海(現在のソフトバンク)の四番打者、そして司令塔としてプレーしてい…