歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- 「お前はムリや、ほかの世界へ行け」 南海時代の野村 野村克也は達筆だった。書道への造詣が深くはないが浅いわけでもない程度の筆者が断言するのは不遜な気…