【注】2013年成績の「メ」はメジャー、「マ」はマイナー、「韓」は韓国プロ野球、「メキ」はメキシカン・リーグ。年齢は2014年の満年齢。
先発 C.セドン[巨人・投手] 2013[韓]:30試14勝6敗0S、防2.98
通算メ:38試2勝3敗0S、防5.47
前所属: 韓国・SK/31歳/193cm 100kg/左投左打
イチ押しポイント! 高低差あり過ぎて…… 球速C/制球力B/球種C 昨季の韓国最多勝左腕だが、正直、練習では目立たない。直球は130キロ台中盤から後半で、球種もチェンジアップ、スライダー、カーブの3つだから致し方なしか。“最多勝”の片りんを見せつけたのは、やはり実戦だった。2月20日の韓国・LGとの練習試合(那覇)で実戦デビューを飾ると、2回2安打2失点も、低めに決まるチェンジアップで空振り三振を2つ。193センチの長身を生かしたリリースと高く角度のある直球とのミックスは、高低差があり過ぎて、相手打者は対応に苦慮しそう。
原辰徳監督も「これから味が出てきそう」と期待を寄せている。
六、七、八番 L.アンダーソン[巨人・外野手] 2013[マ]:119試126安14本2盗、率292
通算メ:メジャー試合出場なし
前所属: レイズマイナー/32歳/185cm 93kg/左投左打
イチ押しポイント! スプレー打法 打撃B/守備C/走力C とにかくマジメ。選手、首脳陣のアドバイスを素直に受け入れ、積極的に練習に取り組む姿勢もある。中距離タイプであることも日本野球への対応に一役買っているか。2月22日の
DeNAとのオープン戦デビュー(八番・左翼)では、
北方悠誠のボール球になる低めのフォークに空振り三振を喫するなど、さっそく洗礼を浴びたが、多くの助っ人が苦しむ日本の配球はインプット済みで、これも納得の三振。とはいえ当初プランのあった一番は確実性の面で見送られており、当面は下位打線、昨季のロペスのように徐々に評価を上げていくことができるか。
四番 ゴメス[阪神・内野手] 2013[マ]:110試101安29本2盗、率.249
通算メ:37試28安2本0盗、率.275
前所属: ナショナルズマイナー/30歳188cm 104kg/右投右打
イチ押しポイント! パワーを生かした打撃 打撃B/守備B/走力C 本拠地・甲子園には特有の浜風が吹く。右打者はこの風に打球を乗せればスタンドまで持っていける。特に右の助っ人ならその期待が高くなる。そしてゴメス。当たれば確実にスタンドに運べるが、意外にミートポイントが小さいようだ。まずは確実にバットに当てる精度を上げれば、パワーがあるだけに本塁打は稼げるはず。その段階まで和田監督がどれくらい我慢できるかだ。あとは
マートンという素晴らしいお手本がいるだけにサポートがうまくいけば期待大。四番候補として獲得しただけに、ハマれば阪神は強くなり、慣れなければ昨年と同様の順位になる可能性大だ。
先発・中継ぎ フィリップス[広島・投手] 2013[メ]:3試0勝1敗0S、防5.40
通算メ:19試0勝1敗0S、防3.45
前所属:マーリンズ/28歳183cm 86kg/左投左打
イチ押しポイント! 打者が嫌がる変則左腕 球速B/制球力B/球種B 長い髪をなびかせながら独特のフォームから投じるボールで、フリー打撃で対戦したキラ、
エルドレッドら主軸打者を斬って取った。打者の右、左に応じてプレートの踏み方を変え、打者に対して投げ込むボールは角度十分。ツーシームのキレ味も抜群で、左打者のキラが「背中からボールが来るような感覚」と恐怖心をあらわにしたほどだ。左腕が不足しているチームだけに、先発、中継ぎとこなす助っ人に野村監督もほほを緩めたが、課題はボーク対策。紅白戦では1イニングに2度のボークで1失点を喫し「実戦の中で対応したい」と修正中だ。
四番 ロサリオ[広島・外野手] 013:――
通算メ:メジャー試合出場なし
前所属: カープアカデミー/25歳186cm 100kg/右投右打
イチ押しポイント! ド迫力の一発! 打撃A/守備C/走力B 昨秋のキャンプで2本塁打を放ち、キャンプイン直前に契約を勝ち取ったカープアカデミー出身のドミニカン。アメリカ時代は2Aまでの経験しかないが、「ハングリー精神もあり真面目。飛距離はキラ、エルドレッドにも負けていない」と指揮官も絶賛する。キャンプイン2日目に左股関節痛を発症し、三軍での調整を余儀なくされたが、2月15日に一軍へ復帰。「パワーが自分の一番の強み」と話すように、復帰後は自慢のバットで豪快な打撃を披露してみせた。キラ、エルドレッドと実績ある2人がライバルとなるが、楽しみな“原石”だ。
中継ぎ パヤノ[中日・投手] 2013[メキ]:36試6勝3敗0S、防3.69
日本通算:34試2勝1敗0S、防2.08
前所属:メキシコ・モンタレー/32歳/186cm 87kg/左投左打
イチ押しポイント! ワイルドな直球 球速A/制球力B/球種B 09年以来の中日復帰。当時は貴重な中継ぎ左腕として34試合に登板。150キロ超の速球、鋭いスライダーを武器に防御率2.08と好成績を収めた一方で、荒れ球が目立ち四球数も多かった。ここ2年はメキシコでプレーしており、母国・ドミニカ共和国でのウインター・リーグでは19試合に登板して防御率0.00。視察した森ヘッドの目に留まった。1年で退団した当時は長時間練習に嫌気がさしたと言われたが、今回の春季キャンプでは、
カブレラとともに休日返上で調整を行うなどして熱心さをアピール。5年を経た今、成長した姿を見せられるか。
一番・代打 エルナンデス[中日・内野手] 2013[マ]:66試72安11本12盗、率.295
通算メ:メジャー試合出場なし
前所属:メキシコ・カンペチ/32歳/178cm 87kg/右投両打
イチ押しポイント! 中南米特有の柔らかさ 打撃B/守備A/走力B メッツ時代には故障した
松井稼頭央の代役として二塁を守った。「グラブの使い方がうまくてボディバランスがいい」とかつての守備の名手・辻コーチから守備面で評価を受けた。このキャンプでは左ヒザ内側に膿ができ数日のブランクを作ったが、それも癒えて元気に戦列復帰。チームでは遊撃の定位置を争う若きスラッガー・
高橋周平が最大のライバルになりそう。長打力では劣るが、両打ちの器用さとこの守備力で勝負したい。それと同時に、カブレラ、パヤノ、ルナ、ゴメスという4人の同郷人と外国人枠を争う。さらなるアピールが必要だ。
四番・五番 ゴメス[中日・外野手] 2013[マ]:125試144安11本26盗、率.305
通算メ:メジャー試合出場なし
前所属:米独立/36歳/191cm 100kg/左投左打
イチ押しポイント! 驚異の長距離弾 打撃A/守備B/走力B 森ヘッドの「飛距離はブランコ(現DeNA)以上」という評価は間違っていなかった。春季キャンプで評価を急上昇させた左の大砲だ。フリー打撃からサク越えを連発し、谷繁監督ら首脳陣を喜ばせた。そしてライバル・巨人との練習試合でもあいさつ代わりの一発。ルナと組むクリーンアップ、LG砲に期待が高まっている。それでも外野手には和田、大島、平田とライバルは多い。彼らを上回る爆発力で定位置奪取を目指す。その体格は迫力十分。年俸1000万円(推定)の“格安助っ人”は、意外とお買い得だったのかもしれない。
先発 メジャ[中日・育成投手] 2013:―
通算メ:メジャー試合出場なし
前所属:米独立/24歳/194cm 102kg/左投左打
イチ押しポイント! 長身左腕からの速球 球速A/制球力B/球種B 未知の可能性を秘めた長身サウスポー。ドミニカ共和国のウインター・リーグで森ヘッドに発掘され、「1、2年やって伸びてくれれば拾い物」と評される。長身から投げ下ろす速球は150キロを超すが、制球力に難あり。それでも、育成契約を結んで日本にやってきた若武者はハングリー精神も伸びしろも十分。まだまだ投手として学ぶことは多いが、その粗さもセールスポイントだ。日本式の育成法で才能が開花するか。08年に中日にテスト入団し、11年には開幕投手を務めた長身右腕、
マキシモ・ネルソンのような活躍が期待される。
先発 G.モスコーソ[DeNA・投手] 2013[メ]:13試2勝2敗0S、防5.10
通算メ:70試13勝14敗0S、防4.28
前所属:ジャイアンツ/31歳185cm 91kg/右投右打
イチ押しポイント! コントロール重視 球速B/制球力A/球種B 平均140キロ台後半の直球にカーブ、チェンジアップ、スライダーを操る。昨季もメジャーで登板しており、高田GMは「実績のある投手」と太鼓判を押す。打たせて取るタイプで狭い横浜スタジアムとの相性が懸念されていたが、想像以上の制球の良さで「低めに集めてゴロを打たせる投手」と川村コーチも期待を寄せる。実は昨季カブス3Aのアイオワで尚成とチームメートとなり、日本についての話を聞きNPB挑戦の意思をエージェントに伝えたのだという。現在は日本語も勉強しており、チームに積極的になじもうとする姿勢もある。先発ローテ入りを目指す。
先発 ナーブソン[ヤクルト・投手] 2013[メ]:2試0勝0敗0S、防0.00
通算メ:97試26勝18敗0S、防4.65
前所属:ブリュワーズ/33歳191cm 93kg/左投左打
イチ押しポイント! クセのある変化球 球速B/制球力A/球種A 手先が器用でクセのある投球の長身左腕。直球のほか、チェンジアップ、カットボール、大きなカーブを操る。春季キャンプではフリー打撃登板の際、鋭いカットボールで主砲
バレンティンから空振りを奪うなどキレのある変化球を見せ、メジャー通算26勝の実力をアピールした。特に「今まで見たことがない軌道。打者の手前でキュッと曲がってくる」と伊藤投手コーチもうならせたカットボールは大きな武器に。「日本で王者になりたい」と来日前から日本野球の情報収集をするなど熱心かつ真面目な性格。開幕先発ローテーション入りは濃厚。
中継ぎ カーペンター[ヤクルト・投手] 2013[マ]:34試0勝2敗0S、防4.62
通算メ:18試1勝0敗0S、防5.17
前所属:レッドソックスマイナー/29歳190cm 100kg/右投右打
イチ押しポイント! 最速161キロの直球 球速A/制球力B/球種B 長身から投げ下ろす柔らかで独特の球筋のストレートで打者の空振りを誘えるかが真価の分かれ目か。そのストレートは2011年にメジャーで最速161キロを記録している。13年はマイナーで好成績を残せずメジャー昇格はなかったが、奪三振率9.59は魅力だ。スライダー、シンカー、チェンジアップも操る。「能力重視で獲った花咲く前のつぼみ」と球団スカウトから将来性を高く買われた中継ぎ・抑え候補。春季キャンプで�
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