今年6月の大学選手権で13年ぶりの優勝を遂げた東海大で、MVPと首位打者のダブル受賞に輝き、大学日本一の原動力となった。高校時代は3年夏の甲子園準優勝。大舞台で結果を残してきた高いポテンシャルは「打てる捕手」として注目を浴びる。 取材・文=佐伯要 写真=田中慎一郎 
▲東海大を2001年以来の日本一へと導き、MVPと首位打者を受賞。閉会式後は最高の笑顔を見せた
リーグ戦を通じて打撃好調できた理由 東海大で三番・捕手を務める
大城卓三は今春、タイトルを総なめにした。首都大学リーグ戦では打率.447で初の首位打者を獲得。2季連続66回目のリーグ優勝の原動力となり、初のMVPと2度目のベストナインを受賞した。さらに全日本大学選手権でも15打数8安打(打率.533)と打ちまくって首位打者となり、チームを13年ぶり4度目の日本一へ導いてMVPに輝いている。「よくこんなに(賞を)獲れたと思います」。大城は白い歯を見せる。
高打率をキープできた要因を聞くと、少し考えてから答えた。
「初球からどんどん振っていくことが結果につながっている。追い込まれると投手が有利になりますから」
187センチと大型の左打者だが、パンチ力だけでなく、センターから左方向へ打ち返すうまさも兼ね備える。
「基本的には球種を絞らず、ストライクゾーンに入ってくる球を打ちにいく。直球のタイミングで待ち、変化球が来たら・・・
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