松井裕樹[楽天/投手]
抑え転向で輝く奪三振マシン
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まつい・ゆうき●1995.10.30生まれ、神奈川県出身。174㎝74㎏。左投左打。神奈川・桐光学園高から2014年ドラフト1位で楽天入団。1年目は主に先発で起用されるが4勝8敗、防御率3.80の成績。今季は抑えを任され、抜群の安定感で首脳陣の期待に応えている。2015年成績46試合3勝1敗25セーブ9ホールド、防御率0.67
12球団最年少のクローザーが、球団史に名を残した。8月2日の
オリックス戦(京セラドーム)。3点差の9回に登板した
松井裕樹は好守にも助けられ無失点で締めた。2012年に
青山浩二がマークした球団記録の22セーブ目。球団創設11年目と、球団としての歴史はまだ浅いとはいえ、堂々の数字。それでも「そこを目標にはやっていない。まだ試合もあるし、そこに向けた思いの方が強い」と、真っすぐな眼差しで先を見据えた。
1年目の昨季は4勝8敗。満足のいく結果ではなかった。飛躍を期した2年目。キャンプ中にセットアッパーへの転向を知った。自主トレから先発ローテに定着する意気込みで調整してきた左腕にとって、思いがけない出来事だった。すぐに飲み込めたわけではない。
大久保博元監督からは「これ(後ろ)が一生じゃない」という言葉を受けた。セットアッパーも大役。決して回り道ではない。「19歳に任せていただいて光栄です」。気持ちは切り替わった。
クローザーへの転向も、思いがけないタイミングでもたらされた。当初予定していた
ミコライオが長期離脱。首脳陣にとって、松井裕以外の選択肢はなかった・・・
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