文=中島大輔、写真=松田杏子 走攻守で分けている『目標の選手』
「トリプルスリー」とプロでの目標を色紙に書いた
オコエ瑠偉は、ある意味、それ以上にスケールの大きな未来像を描いている。
楽天に1位指名を受けた今から10年後、どんな選手になっていたいか。そう質問すると、力強く答えた。
「遅くてもFA取得までにはメジャーに行けるような選手になりたい」
今夏の甲子園で示したように、オコエの可能性は無限大だ。50メートルを5秒96で走る俊足、外野の間を抜けそうな打球をつかみ捕る守備力、遠投120メートルの強肩はプロでもトップクラスと評価されている。
それでも各球団の1巡目指名で呼ばれなかったのは、未完成な打撃によるところが大きい。オコエ自身はドラフト前の各種報道を見ながら、現実を冷静に受け止めていた。
「将来性と言われているので、それだけ足りない部分があると思います。そういったものをしっかり見つめながら、1年目から即戦力として使える選手になりたい」

「指名を受け、覚悟が決まった」というオコエ。「10年後は大リーグに行きたい」と夢は大きい
唯一無二の身体能力が注目されるオコエだが、プレーの根幹にあるのが・・・
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