『相手より1点多く取ればいい。単純明快な野球をしたヤクルトが抜け出せた』
広島を除く5チームが一度は首位に立つなど、大混戦となったシーズンでした。ということは、好調を維持したチームはゼロ。連勝で混戦を抜け出したかと思えば、連敗して下位に。各球団とも投打がかみ合わず、最後まで混戦の展開になりました。
シーズン終盤の混戦は、負けられない戦いが続きます。そこを勝ち抜くには、優勝経験の有無がモノを言うと予想していました。しかし、経験値が乏しい
ヤクルトが、勢い乗って頂点に。その要因は、実に単純明快な野球を展開したことでしょう。首位打者を獲得した
川端慎吾、本塁打王、盗塁王に輝いた
山田哲人、打点王の
畠山和洋が打線をけん引し、リーグトップの574得点を記録。リードを奪えば、防御率2.67を誇ったロマン、オンドルセク、バーネットらの救援陣が守り抜く。「点を取って失点を防ぐ」という野球で好結果を呼び、それが勢いを生みました。

ヤクルトは141試合目で14年ぶりの優勝を決めた
今季138試合目でヤクルトとの直接対決で敗れ、マジック点灯を許した
巨人は、
内海哲也、
杉内俊哉の両左腕がふるわず、攻撃も拙攻続き。投手陣は
マイコラスが13勝(3敗)を挙げるなど、チーム防御率はリーグトップの2.78と主力の穴を見事にカバーしましたが、打線は日替わりオーダーでつながりもなく、決定打を欠くシーンも多々。チーム打率はリーグ最下位の.243と、貧打に泣いたシーズンとなってしまいました。
9月上旬まで首位に立ちながら3位に終わった
阪神も、投打がかみ合わなかった。
藤浪晋太郎が14勝(7敗)と大車輪の働きを見せましたが・・・
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