W杯3連覇中の侍ジャパン女子代表が、前人未到の4連覇をかけた宮崎での戦いを展望する。 取材・文=長谷川晶一[女子野球評論家] 写真提供=スポーツ報知 地元開催で4連覇なるか侍ジャパン女子代表

4連覇に自信をのぞかせるマドンナジャパン。右から磯崎、六角、志村、中島、川端
侍ジャパン女子代表(マドンナジャパン)の3連覇で迎えた「第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会」が9月1~7日にかけて、宮崎のサンマリンスタジアム、アイビースタジアムで行われる。今大会に参加するのはAグループが日本、オーストラリア、ベネズエラ、香港、Bグループがアメリカ、カナダ、チャイニーズ・タイペイ、オランダの計8チーム。グループごとの総当たりで第一次予選3試合を勝ち抜いた上位2チーム同士が5日からの第2ラウンドに進出できる。
これまでの戦績から考えれば、Aグループは日本が順当に勝ち残るだろう。残る1枠をオーストラリアとベネズエラで争うことになるが、オーストラリアが有利な感は否めない。一方のBグループはアメリカ、カナダが大きくリード。過去の大会がそうであるように、今回も日、米、豪、加による“世界四強”同志のシ烈な争いが予想されるが、果たして?
さて、大倉孝一監督(元日本鋼管福山)率いるマドンナジャパンはJWBL(日本女子プロ野球リーグ)の7選手を含めた20名の精鋭たちで前人未到の大会4連覇に挑む。
大倉監督は「女子プロの里綾実(ノースレイア)、矢野みなみ(ウエストフローラ)、そして前回大会MVPの磯崎由加里(侍)を軸に戦いたい」という構想を抱いている。ここに、女子球界有数の速球投手である新宮有依(侍)、代表歴の長い中島梨紗(イーストアストライア)がフル稼働で働く。さらに注目したいのが、成長著しい吉井萌美、高校時代から才能が光っていた笹沼菜奈の平成国際大の左腕コンビ。投手陣の顔ぶれは世界有数の実力派ぞろいだ。
一方の打撃陣も破壊力抜群。女子プロのスター・川端友紀、厚ヶ瀬美姫(ともにアストライア)、三浦伊織、中村茜(ともにフローラ)を中心に世界の大砲・西朝美(AFB TTR)、前回大会で打点王に輝いた金由起子、第4回大会のMVP・六角彩子(侍)など多士済々。どこからでも得点のできるスキのない攻撃陣だ。
前回に続いてキャプテンを務める志村亜貴子(アサヒトラスト)は「できることはすべてやった。自信を持って大会に臨みたい」と力強く語る。
全20名のうち6名が代表初選出となる新生マドンナジャパン。各チームによる日本包囲網の中で、どんな戦いを見せるのか? 地元開催の追い風を受けてV4に期待したい。
注目選手PICK-UP!! 18/投手 里綾実[ノースレイア] 投手陣支える奄美の野生児 10年のベネズエラ、12年のカナダ大会といずれもしびれる場面で日本の窮地を救った。13年にプロ入りすると、さらにそのスライダーに磨きがかかった。並み居る強打者も里のスライダーには手も足も出ない。ときには大きく、ときには小さく、自由自在に曲がり幅を変えることのできるまさに「魔球」。125キロを計測したストレートに加えて、新たにスプリットとシュートも習得。自称“奄美の野生児”は本番に向けて調整は万全。死角はない。
侍ジャパン女子(マドンナジャパン)メンバー 監督
30 大倉孝一 環太平洋大
コーチ
51 清水稔 三菱重工業
投手
18 里綾実 レイア
11 中島梨紗 アストライア
16 磯崎由加里 侍
10 新宮有依 侍
77 笹沼菜奈 平成国際大
15 吉井萌美 平成国際大
26 矢野みなみ フローラ
捕手
2 西朝美 AFBTTR
12 中村茜 フローラ
内野手
55 金由起子 ホーネッツ・レディース
86 平賀愛莉 平成国際大
96 兼子沙希 平成国際大
19 石田悠紀子 新波
6 出口彩香 尚美学園大
36 六角彩子 侍
1 厚ヶ瀬美姫 アストライア
23 川端友紀 アストライア
外野手
8 志村亜貴子 アサヒトラスト
3 三浦伊織 フローラ
7 寺部歩美 尚美学園大
日本の試合は順位に関係なくすべてサンマリンスタジアムで行われ、第1次ラウンド(9月1日対オーストラリア、2日対香港、対ベネズエラ)、第2次ラウンド(9月5、6日)はすべて19時試合開始予定。最終ラウンドは決勝(9月7日14時)、3位決定戦(同10時)。日本が5位決定戦、7位決定戦となった場合は5位決定戦が(9月7日14時)、7位決定戦が(同10時)となる。