NPB80周年ベストナイン2014年に発売される最後の号となる今回は「記録の手帳」が選ぶベストナインで締めくくりたい。14年11月26日に東京で開催された今年の選手表彰式で、NPBから発表された80周年記念のベストナインは、過去のベストナインの選出回数の多い順で決定されたが、これには36年(昭和11年)から39年、41年から46年のベストナインは含まれていない。プロ野球記者による投票が行われなかったからである。それを補う記録の手帳が選ぶベストナインを選出してみた 千葉功[プロ野球アナリスト] メジャーで発表されたオールセンチュリー代表
アメリカでは1999年のワールド・シリーズ第2戦の前にオールセンチュリー(20世紀代表)チームの表彰式が挙行された。
全米のファン投票によって20世紀を代表する選手が選ばれたが、あらかじめ専門家によってポジションごとに候補選手が選ばれていた。一塁手が10人、二塁手、遊撃手、捕手が各8人、三塁手が6人、外野手が34人、投手が26人で合計100人。この中からファンは捕手と内野手と各ポジション2人ずつ、外野手は9人、投手は6人の合計25人を選んだ。また、投手の投票に関しては最低1人の左腕を選ぶように指示された。
最終発表の前に専門家の手によって投手3人、遊撃手と外野手が1人ずつ追加され、合計30人で20世紀選抜チームは構成されている。参考までにファン投票で選ばれた選抜チームをご紹介しておこう。
【捕手】
ジョニー・ベンチ
ヨギ・ベラ
【一塁手】
ルー・ゲーリッグ
マーク・マグワイア
【二塁手】
ジャッキー・ロビンソン
ロジャース・ホーンスビー
【三塁手】
マイク・シュミット
ブルックス・ロビンソン
【遊撃手】
カル・リプケンJr.
アーニー・バンクス
【外野手】
ベーブ・ルース
ハンク・アーロン
テッド・ウィリアムズ
ウィリー・メイズ
ジョー・ディマジオ
ミッキー・マントル
タイ・カッブ
ケン・グリフィーJr.
ピート・ローズ
【投手】
ノーラン・ライアン
サンディ・コーファックス
サイ・ヤング
ロジャー・クレメンス
ボブ・ギブソン ウォルター・ジョンソン
この25人のほかに専門家による選出として、以下の5人が追加されている。
【遊撃手】
ホーナス・ワグナー
【外野手】
スタン・ミュージアル
【投手】
レフティ・グローブ
クリスティ・マシューソン
ウォーレン・スパーン
外野手は打力だけでなく守備力と脚力も選定基準に
記録の手帳のNPBベストナインの選定に当たっては、捕手と内野の各ポジションは、5人の候補者を選定することから始めよう。5人はポジションごとの最多出場5傑だが、出場数は信頼された何よりの証明と考えるからだ。
まず【捕手】からだが、捕手としての出場数は14年に
谷繁元信(
中日)がトップに立ったが、残した実績では
野村克也が断然上。ベストナインに野村は19度も選ばれているが、谷繁は5度。野村は657本塁打、1988打点だが、谷繁は228本塁打で1036打点と及ばない。
記録の手帳ではポジションごとに2人を選出するが、2人目を谷繁としたい。2937試合出場中とあって、15年には史上空前の捕手の3000試合が実現する。
【一塁手】は・・・
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