大谷は想像もつかんことをする
とことんいけるとこまでやればいい
今週号は「パ・リーグの次世代スター候補編」で……ということです。その前にひとつ、甲子園の高校野球において、次世代スターが見つかった……という話を。今年も夏の甲子園をテレビ観戦している。連日の熱戦。やっぱり高校野球は素晴らしい。何が起こるか分からない。ひたむきな球児のプレーに、感動すら覚えるのだが、そんな中、いい投手が登場した。それが東海大相模の左腕投手、
小笠原慎之介や。
大会前から評判だったし、さて、どういう投手なんやと8月12日の初戦のゲームを見ていた。先発ではなかったが、終盤にマウンドに上がった。するといきなり150キロ、151キロのスピードガン表示よ。これはすごい。というのも長い間、甲子園でプレーし、監督として戦ってきた甲子園で、左投手が150キロを記録するってことは、そうないことよ。プロでも少ない。それを簡単にはじき出した。
腕の振り、球のキレ、もちろん球威。どれを取っても絶品よ。これから先、甲子園でどこまで勝ち進むか。さらにその後、プロへ行くのかどうか。オレには分からないけど、もしこのまま成長していけば、間違いなく次世代のスター候補になる逸材。オレはそう確信したもんな。
前段はこれくらいにして、本題に入る。パ・リーグの若いスター候補か。評論家になってどうしてもセ・リーグ中心、特に
阪神を集中して見ているだけに、パ・リーグとなると、見る機会が限定されている。しかし、これは……と思う選手は分かる。まず当たり前のことやけど、
日本ハムの大谷(翔平)やな。オレは前から考えているように、大谷の二刀流には反対なんよ。どこかで判断するときが来ると思っているけど、ここまできたら、この二刀流をやめさせることができんわな。
投手としてすでに2ケタ勝っている。こんなに勝ったら、投手としていかなアカンわな。そしたらバッターでサヨナラ打を放つとか、想像もつかんことをやってのける。規格外のことが続いているわけよ。今年で3年目、こういう起用法は球団の方針ということなんやろな。だからこれから先、どうしていくか……となれば、オレには分からん。ただ、結果が出ている限り、二刀流をどうする? なんて議論は必要ないわな。規格外のスターとして、いけるとこまでいけばいい。そういうことやと思うで。
大谷は規格外のことばかりしてくれるから二刀流は続けてほしいな
続いてはバッターで
ソフトバンクの柳田(悠岐)よ。ソフトバンク独走の起爆剤になっているけど、彼の素晴らしさは「振れる」というところなんよ。いま球界では「振れる」とか「フルスイング」がよく使われているけど、間違ってもらっては困る・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン