神宮デビューに胸躍らせ存在感見せる「強打の捕手」

1月30日、早大の練習に合流した加藤。初代部長・安部磯雄氏[右]、初代監督・飛田穂洲氏の胸像の前でポーズを取る。昨夏の甲子園では早実の四番・主将、そして捕手として4強進出[打率.444、1本塁打、2打点]に貢献した/写真=BBM
決意の表れだ。練習合流の初日(1月30日)、スポーツ推薦で入学する4人(金沢高・竹田和真投手)のうち3人(日大三高・
小藤翼捕手、木更津総合高・
檜村篤史内野手、川越東高・
福岡高輝内野手)とともに、
加藤雅樹は早実時代と同様、頭髪を短く刈り上げて安部球場(東京都西東京市)に入った。約5時間のメニューで、最後のポール間走では両足の太もも前がつるアクシデント。
「走れるようにならないと『野球なんかできない』と言われました。しっかりこなせるようにしたい」
昨夏の甲子園では四番・捕手、そして主将として早実を9年ぶりの準決勝へ導いた。スーパー1年生の三番・
清宮幸太郎との“KKコンビ”で、東海大甲府高(山梨)との3回戦では二者連続ホームランも記録。高校通算47本塁打の「左の強打捕手」として、早実OBの“
王貞治二世”と呼ばれたこともある。スカウトから注目を集めたが、早実は系属校で“既定路線”の早大進学を選択した。とはいえ、昨夏の西東京大会前に進路希望を聞いた際は、明確な答えを聞くことができなかった。実は加藤には、秘めた思いがあった。
「理想は甲子園で優勝し、高校日本代表でも活躍して、周囲の誰もが認める実力ならば、(プロ志望届を)出してもいいかな?と思っていました。その目標が実現できなかった時点で大学進学。早稲田があるので、それくらいの評価でないと、踏み出せません。もともと早実に入学したときは(高校、大学の)7年で成長してプロへ行きたいと考えていた。まだ、プロなんて言える選手ではありませんが、目標は持っています」
肉体改造の成果で100本中4割が柵越え
先輩の活躍が刺激となっている。昨年11月のドラフト会議で
重信慎之介が
巨人から2位指名を受けた・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン